re: war 1997


1997年4月、プノンペンでは軍事クーデターの噂が流れていた。
当時カンボジアでは第一首相と第二首相がいるという奇妙な政権だった。
そして人々の予想通り、権力争いをはじめる。
7月、市街地に両軍の兵力が集められ、数日後激しい市街戦が行われた。

その後戦闘は北西部に移っていった。
兵士を追って彼らと共に地雷原を歩き、激しい雨にうたれながら、むき出しの地面の上で兵士と寄り添って眠った。

一度部隊が前進していたとき、一本道で待ち伏せにあって、隣の兵士が砲弾の破片で負傷した。
頭から血が流れ続け、担架で後方基地に運ばれたが、痛みに苦しんだあげく、彼は死んでしまった。
彼も他の兵士と同じ、貧しい農村出身者だった。

その一年後、カンボジアで内戦が終結する。
ポルポトが死去した後、同派兵士たちは政府に投降した。
式典でみた数千のポルポト兵たちは、みなクメールの微笑みで僕を見た。









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